「うちの子はまだ若いから大丈夫」「毎日は磨かなくても平気だろう」――そんなふうに思っていませんか?
実は犬の歯垢は、人間よりもはるかに早く歯石へと変化してしまうのです。そのスピードはなんと約3日。一度歯石になってしまうと家庭での歯磨きでは落とせず、動物病院での処置が必要になります。
今回は、犬の歯垢と歯石の関係、歯周病リスク、そして飼い主さんが毎日の生活でできる簡単なケア方法を解説します。
犬の歯垢と歯石のスピード変化
犬の歯垢は食べかすや細菌の塊で、人間と同じように歯の表面に付着します。しかし大きな違いは「唾液の性質」です。
- 人間の唾液:酸性寄りで歯垢が石灰化するのに時間がかかる
- 犬の唾液:アルカリ性寄りで歯垢がすぐに硬化しやすい
このため、犬では歯垢がわずか3日ほどで歯石へと変化してしまいます。人間の場合は約20日ほどかかるとされるので、その差は歴然。
飼い主が「ちょっとサボっただけ」のつもりでも、愛犬の口の中ではすでに歯石ができ始めている可能性があります。
歯石はなぜ怖いのか?
歯石そのものは硬くて歯に付着するだけですが、実は細菌の温床になります。ザラザラした表面に新しい歯垢が次々と付着し、細菌が繁殖。やがて歯ぐきに炎症が起き、歯周病へとつながります。
歯周病が進行すると…
- 歯ぐきの腫れや出血
- 強い口臭
- 歯のぐらつきや脱落
- 食欲不振
といったトラブルが出るだけでなく、口内の細菌が血流に乗ることで心臓や腎臓など全身の病気に関与することも指摘されています。
つまり、歯石の放置は口の問題にとどまらず、寿命にも影響するリスクがあるのです。
歯磨きは毎日が理想!でも難しい…
歯石化のスピードを考えると、毎日の歯磨きが理想です。ですが、現実には愛犬が歯ブラシを嫌がって大変という飼い主さんがほとんど。
実際の調査でも、犬の歯磨きを毎日している家庭はごく少数というデータがあります。
嫌がる原因はさまざまですが、
- 口元を触られることへの抵抗
- 歯ブラシの感触に慣れていない
- 苦い・まずい歯磨きペースト
といった理由で挫折してしまうケースが多いのです。
歯垢をためないためにできる工夫
毎日の歯磨きは大切ですが、最初から完璧に行うのは犬も飼い主も大変です。
そこで、少しずつ慣らしていくことがポイントになります。無理なく歯磨き習慣を身につけるために、まずはご褒美を使ったり、触ることから始めるなど工夫をしてみましょう。
歯磨き習慣を少しずつ
最初から歯ブラシを突っ込むのではなく、口元に触れる練習から始めましょう。ガーゼで歯を軽くなぞることから慣らしていくと、犬もストレスが少なく取り組めます。
フードやおやつでサポート
デンタルガムや噛むおもちゃは「補助」にはなりますが、それだけで歯垢を落とすのは難しいもの。あくまで歯磨きと併用することが望ましいです。
ジェルタイプのデンタルケアを活用
「磨けないから何もしない」よりも、舐めさせるだけで歯垢対策ができるアイテムを取り入れるのが現実的です。
特にジェルタイプは口内にとどまりやすく、成分が長く作用するので効率的。嫌がらずに使えるのも大きなメリットです。
動物病院での歯石除去は最終手段
一度固まった歯石は、家庭での歯磨きでは落とすことができません。
その場合は、動物病院で全身麻酔をかけて除去する処置が必要になります。全身麻酔にはわずかでもリスクが伴い、特に高齢犬や持病のある子の場合は注意が必要です。
万が一のアクシデントを避けるためにも、できるだけ歯石になる前にケアすることが大切です。
また、歯石除去には費用もかかります。
病院や犬種・体重によって差はありますが、目安として1万円〜3万円程度が一般的です。複数の歯を一度に処置したり、麻酔時間が長くなる場合はさらに費用が増えることもあります。
つまり、歯石になる前の日々のケアは、愛犬の体への負担を減らし、飼い主の費用負担も軽くする“予防”として非常に重要なのです。
毎日のケアを無理なく続けるために
愛犬の歯垢がわずか3日で歯石に変わるという事実を知ると、「今日から何か始めなきゃ」と感じる方も多いと思います。大切なのは無理なく続けられる方法を見つけることです。
たとえば、舐めるだけでお口ケアができるドクターデンタルワンのようなジェルタイプは、歯磨きを嫌がる子でもご褒美感覚で続けられます。
ビーフ味で喜んでくれる子も多く、飼い主のストレスも軽減。毎日の習慣として取り入れやすいのが大きな魅力です。
まとめ
- 犬の歯垢はわずか3日で歯石化する
- 歯石は歯周病や全身の病気リスクを高める
- 毎日のケアが理想だが、現実には難しい
- 嫌がらずに続けられるジェルタイプのケアが現実的
愛犬の健康は毎日の積み重ねから守れます。歯石になる前に対策をはじめて、口の中も体全体も健康で長生きできるようにサポートしてあげましょう。
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